SHIBUYA CENTRAL SC MARK

SHIBUYA CENTRAL SC

4. 参考

1) 日本サッカーの現状

ロナウジーニョ、メッシ、カカなど現代サッカーに代表される一流スター選手たちのプレーが面白い。「リフティングがうまい、ボールさばきがうまい、蹴れる、速い」だけではない。「基本的な技術・自由で創造的な発想・相手と駆け引きを楽しむ勇気・的確な判断・動物的な直感等」を含めた総合的な「テクニック」を、ゲームを通して、彼らが見せてくれている。日本サッカー現状に目を向けると、トップ選手の試合内容を見ていて残念に感じるのが「無難に、ミスしないように、とにかく安全に」といった面白みのないプレーが多い。心がときめく内容には程遠い。日本では世界で通用するタレントが育たないのか?日本はトップの強化はトップだけを強化してもできないことはもう分かっているのです。若年層の育成や良い指導者の育成という基本的な地道な全体的な取り込みがあって、初めてトップの強化につながることを痛感している。一人でも深く理解してくれる親が増えれば、日本サッカーが全体的にレベルアップになる。

2)日本の子どもサッカーの現状

子どもたちはサッカー競技をしていく上で、チームの知名度アップのために勝たなくてはならないプレシャー、または、大人に過度に期待されたり非難されたりといったあらゆる面からのプレシャーを受けている現象がある。そのために子どもたちは不安のほうが大きくなり、工夫したり、試みしたり冒険したりする喜びが抑えられてしまいがち。子どもたちが目先の(チームのため、大人の期待を答えるための)小さな勝利のため、自由で押し付けのないサッカーができにくい状況である。低学年の子どもたちは、意識的にあるいは無意識のうちに、自分のプレーをコーチや親の口うるさい要求に合わせてしまい、自分のアイディアを発揮する意欲を抑えてしまい、自主的なプレーも阻害されてしまいがち。「このようなサッカーは子どもたちのためのサッカーとはいえない」――サッカーの先進地域においては地道な努力をしている育成に携わる良心的な指導者たちの共通認識です。「サッカーの楽しさの原点を子どもたち自身の経験から感じさせ、遊びの中で見出させることが理想である。」残念ながら、日本の子どもサッカーの現実は、各種子どもサッカー大会の運営理念やシステムによって、タイトルやメダルが第一義的な意味合いを持ってしまう傾向がある。

3)子どもたちのための基本方針(以上の現状を踏まえて)

・子どもたちには、サッカーを常に自由な「ゲーム」として経験させ、まず好きにさせることから始める。

・好きにさせることによって、子どもたちがサッカーに熱中するようになっていく。

・そうしてこそ、初めて一生涯サッカーが好きでい続ける基盤が出来上がる。

・子どもたちに押し付けのサッカーをさせない。(押し付けのサッカーは子どものための経験とはならない)

・子どもたちのゲームを大人のゲームにしない。(大人のサッカーを要求することが子どもの可能性を狭くする)

・大人による細かすぎる指示や条件付けの押し付け、または強制はしない。

・子どもたちは的確に誉められること、真摯に認められることが大好きです。いつでも子どもたちをよく観察すること。

・誉められる子どもは目を輝かせながら、前向きに主体的に色々な技術を習得していく。

・誉められる子どもは上達していく意欲が湧き、「自信」という宝をゲットできる。

・「自信」を持てれば、子どもたちは更なる大きい「夢」につながる。

・そんな時、コーチや親である大人は子どもの「夢」を大人の「夢」にしてしまわないように、我慢する。

・コーチや親である大人は子どもたちに過剰な期待をしないことが大切。

・子どもがこの過大な期待を一身に背負い、または自分自身も「絶対サッカーで成功しよう!」という気持ちが大きなストレスとなってしまう「過剰適応」といった心の問題を起こさないような配慮が必要。

・子どもたちは成功したり、失敗したりする経験が大事。

・サッカーのトレーニングや試合において、子どもたちが成功感を味わうこともあれば、思う通りにならなかったり、痛い目に合ったりといった失敗を経験することがある。色んな成功や失敗をトレーニングや試合の中で体験することが大切。

・その体験は、様々な場面で子どもたちが立ち向かう課題を成し遂げ、困難を乗り越えるための自信につながる。

・成功経験無く、失敗ばっかりの子どもは無力感を持ちやすい。無力感を感じると、さらに別の場面や問題でも、または生活全般においても自信なくしてしまう恐れがある。

・子どもたちがそれぞれにおいて努力し挑戦していく過程を大事にしてあげる。

・子どもたちがそれぞれ持っている能力や可能性を肯定する。(禁句:下手だな、鈍いな、何で勝ってないのよ・・・)

・子どもたちが高いパフォーマンスができる選手になるには、長い道のりが必要。(広く長い視野で子どもと接すること、忍耐と理解が大切)

・将来世界に通用する優秀な選手になるには、技術を極めることと、ゲームの展開を判断する能力を養うことが大切。

・子どもには、(大人の)サッカー選手としての完成度を求めるのはナンセンスです。

・子ども時代は子どもらしいサッカーをたくさん経験することによって、後に優秀な選手になるために避けては通れない大事な道のり(過程)です。

・最年少の試合では、コーチは簡単で子どもたちでも理解できる言い方で、最も大切なアドバイスだけを与える。余分なことは何も言わないようにする。ただし、子どもたちから質問がある時・助けが必要な時には、いつでも対応する。そして、「誉めて、誉めて、とにかく誉める!」。

・サッカーゲームの喜びは、将来サッカーを続けていくかどうかを決定する最も重要な動機です。子どもたちはサッカーをもっともっとうまくなりたい気持ちを満たせて上げるために、コーチは向上心を持って、不断に深めていく努力が必要。

・子どもたちが上達できるようにするのが、コーチの任務です。

・子どもたちは大人となんら変らない一人の人間です。

・子どもたちの敏感な柔らかい感受性を大人の悪ふざけな態度や鈍感さ、人間力の乏しさで同化させないこと。

・コーチは子どもたちを傷つけたり、あるいは勝利やタイトルに極端にこだわって、その方針に従わせることがナンセンスです。

・コーチは子どもたちに対し、大げさな言葉とジェスチャーを駆使して言葉巧みに信じ込ませるのではなく、毎日の付き合いの中で、多くの小さい機会を利用して伝え、理解させるべき。

・子どもはコーチとの(コーチが一方的ではない)活発なやり取りの中で、自分自身の考えや希望、意見、気持ちを表現できるようになる。

・コーチと子どもの間、少しずつ信頼できる雰囲気を作り、お互いオープンな付き合いを低学年から実行し、習慣とし、さらに発展していくようにすることが大事。

・コーチは人間関係の部分で、模範になるように、サッカーへの情熱が伝わるように努力が必要。

・コーチは人間的親しみのある暖かい愛情、進んで手を差し伸べる姿勢で、対立がある時は建設的に後が残らないように対応すべき。

・弱い立場のこどもへの配慮。

・コーチは表面的な演技でごまかすのではなく、常に本当の姿で臨む。